ブログ

2011.09.18 / よもやま話

北海道の夏

夏休みを利用して北海道へ行って来ました。
夏と言えば「海」という方も多いと思いますが、私たち家族にとっては夏と言えば「北海道」です。

湿度も気温も高い「日本の夏」が苦手な「道産子」の妻と、向こうに従姉妹が大勢いて遊んでもらえる娘たちは、夏になると北海道へ避難するのです(笑)。
今年は自分も夏休みを取って、遅れて家族に合流しました。

訪れたのは、十勝(とかち)の中心都市である帯広です。
(北海道では、天気予報などエリアを分けるのに石狩、日高、十勝などの旧支庁名で表します)

昨年の4月から「十勝総合振興局」という名称に改組されましたが、
長らく「十勝支庁」と呼ばれていたこの地域は、畑作や酪農を中心とした農業が非常に盛んです。
ある試算によると、十勝はカロリーベースの食糧自給率が1100%(約400万人分)もあるそうです。

この値は日本全体では39%、各都道府県の値を見ると、100%を超える都道府県は
北海道と青森県、岩手県、秋田県、山形県のみで、北海道は192%と全国一の値を誇っていますが、十勝はその中でも突出しています。
乳製品や小豆製品をはじめ「十勝」をブランドにしている商品も多くありますね。
142670008.jpg
142700007.jpg


そんな十勝を含む道東(北海道の東部地域)は、北海道らしい景色の見られる場所が多々あります。

例えば道東の有名な湖といえば阿寒湖、屈斜路湖、そして摩周湖があります。
摩周湖はバイカル湖に次いで世界で2番目に透明度が高く、屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖です。

今回訪れた阿寒湖は、全域が阿寒国立公園内にあって周りを深い森に囲まれています。
特別天然記念物のマリモが有名で、冬には全面氷結してワカサギ釣りやスケートなどが行われます。

湖畔には温泉旅館やホテルが多く建ち並ぶ観光地で、私たちもその一つ「あかん遊久の里・鶴雅」の中の「レラの館」に泊まりました。「レラ」とはアイヌ語で「風」を意味するそうで、部屋だけでなく廊下のロビーや足湯部屋も、アイヌ民俗調のインテリアでまとめられていました。
142710006.jpg

阿寒湖の湖面に連続する露天風呂阿寒湖を見下ろす最上階の大浴場
142760005.jpg

大浴場は最上階と最下階にあって、どちらも阿寒湖を一望できる絶景の露天風呂でした。

阿寒湖から約60km南下すると釧路です。

釧路市の北に広がる釧路湿原は日本最大の湿原で、面積は18,290haあります。
(東京ドーム何個分でしょうか?想像もつかない広さです)

多くの鳥類の繁殖地・休息地にもなっており、特にタンチョウの越冬地として有名です。
湿原一体は釧路湿原国立公園の特別地域に指定されていますが、
遊歩道を歩いたりカヌー等での川下りをすることができます。

手軽に湿原を体験できるのは幾つかある高台の展望台でしょう。
訪れたのは湿原の北側を見られるコッタロ展望台と、
蛇行する釧路川を一望できる細岡展望台の2ヶ所です。

前者は今回初めて訪れたのですが、軽いハイキングで丘の上まで登ると
湿原が手に取るような近さで見られます。
後者の展望台を訪れたのは3度目ですが、何度訪れてもスケールの大きな景色に圧倒されます。
142780004.jpg
142810003.jpg

さて北海道の代表的なお土産といえば何でしょうか?

六花亭の「マルセイバターサンド」や、柳月の「三方録」(切り株形状のバームクーヘン)はよく知られていると思います。
十勝は砂糖(甜菜)や小豆の産地であるため製菓業も盛んで、この2社はいずれも
帯広に本社を構えています。他にも中小のお菓子屋さんがあって、まさにスイーツ天国です。
142820002.jpg

市内には六花亭や柳月の直営店があるのですが、そこでは買い物だけでなく、食事や喫茶をすることができます。かくいう私も、帯広に来た時は必ず立ち寄ってスイーツをいただきます。


直営店では土産物屋で見かけるお菓子以外に、幾つものケーキがショーウィンドウに並んでいるのですが、美味しくてしかも安いので、ついつい一人で2~3個注文してしまいます(笑)。
この日はピザも頼んでお昼ご飯にしました。
142840001.jpg


皆さんも、もし帯広に遊びに行くことがあれば、
ぜひ直営店でコーヒーを飲みながらケーキを召し上がってみてください。

岸 未希亜

Category
お知らせ
建築と住まいの話
よもやま話
ロコハウス
書籍・メディア掲載
Archeives