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2012.06.28 / 建築と住まいの話

「多治見の家」の進捗

「餅投げ上棟」を以前のブログでお伝えした「多治見の家」について報告します。

約2週間前、仕上げや照明の打合せのために現地へ行って来ましたが、ちょうど木工事が佳境を迎えていました。
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前にもお伝えしましたが、この家は工務店を継がれるご家族のお住まいであり、住みながら見ていただくモデルハウスでもあります。したがって、40坪以上の住宅が多いという土地柄を考慮し、4人家族には少しゆとりのある42坪弱の住宅として設計しました。

建物の高さを抑えているので外から見ると小さくも感じる住宅ですが、その室内空間は数字以上の広がりがあります。リビング、ダイニング、和室は各々が居場所としての存在感を持ちながら、居場所が連続することで広がりのある空間になっています。これから縁側や庭ができれば、室内から外へと空間が連続する様も感じられると思います。

屋根や外壁はすでに完成していました。外壁はシラスを素材にした左官仕上げです。ちょうど足場を解体するためにネットが外されていたので、建物の外観をカメラに収めることができました。
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モデルハウスということは、「あの家、格好いいな」とか「いい感じだな」と思ってもらえなければ、関心をもってもらえません。したがって「立ち姿の美しさ」はいつも以上に大切な要素でした。

外観を整えるためには建物の形、屋根の形、窓の位置にも気を配りながらプランニングをします。住み心地のよい間取りと外観デザインを両立させるのは、経験を積んでいても簡単なことではないので、これらを崩すような変更をかけられると顔が引きつってしまいます(笑)。
今回は最初の案でほぼプランが決まり、車庫を付加するなど形を整えやすい方向に変更があったので、かなりの美人になっているのではないでしょうか。


現在、アースデザインオフィスで手掛けている案件は、静岡県、岐阜県、長野県で6件が進行中です。竣工を間近に控えるものが2件、設計中のものが3件、これから基本計画を始めるものが1件あります。
地域が異なり、施工する会社も異なり、建て主の要望にも少しずつ違いはありますが、「日本のいえ」をつくることに大きな差はありません。
引き続きいろいろな場所で、建て主にも工務店にも喜ばれる家づくりをお手伝いしたいと思っています。

岸 未希亜

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