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2015.10.06 / 建築と住まいの話

家から望む景色比べ

9月末に「富士山を眺めて暮らす家」の見学会を行いましたが、残念ながら当日は曇り空で、富士山を望むことはできませんでした。しかし後日、お引渡しの際は秋晴れに恵まれ、富士山や伊豆半島がくっきりと見えましたので、その「景色」を皆様にご披露します。

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写真では少し分かりづらいですが、画面を三等分した左の部分に薄っすらと山影が見えるでしょうか。室内からの写真も、ここに富士山があることを頭に入れながら見ていただく必要があります(笑)

vista2.jpg木製サッシの内側には戸袋に引き込まれる障子が並び、室内が柔らかな明るさに包まれます

vista3.jpgサッシを全開すると、目の前に広がる景色が、あたかも自分の庭のように感じられる素晴らしい環境です

vista4.jpg海が近く、風雨の強い日もあるため、杉板の雨戸でガラス戸を守ります

vista5.jpgリビング・ダイニングに並んだ和室には掘りごたつがあり、ここに座ると真正面に富士山が見えます。2階の浴室にも横長の窓を設け、湯舟に体を沈めながら、富士山を眺めることができます

数ヶ月後、暮らしが落ち着いた頃に訪問するのが、今から楽しみです。


一方、弓なりに曲がっている神奈川県の南西部からは、相模湾を挟んで全く反対側の景色が見られます。
5年前に建てた箱根の家は、その名も「絶景とともに暮らす終の棲家」で、三浦半島や房総半島を望むことができるお住まいです。

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今週、雪が降り出す前に、少し早めの5年点検に行って来ました。
箱根は今年の5月に火山活動が確認され、一時は入山規制も行われました。現在は噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き下げられ、警戒区域に設定されているのは大涌谷周辺だけですが、芦ノ湖へ向かう国道は比較的空いており、例年よりも観光客は少ないようです。

箱根の家は建物を「への字」にしているのが特徴で、その頂点を中心にリビングをつくったため、視界が大きく広がります。久しぶりにお邪魔しましたが、バルコニーと浴室から望む景色は、やはり絶景でした。

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また、元々が森の中の家ではあるのですが、5年の間に敷地全体を花木や家庭菜園が埋め尽くしていて、以前よりも緑豊かな環境になっています。

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ご主人は相変わらずエネルギッシュで、敷地内の大きな木にツリーハウスを計画中でした。トムソーヤの冒険に出てくるようなツリーハウスは、男子なら誰もが憧れるものだと思いますが、それを自力でやろうというのだから恐れ入ります。

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嬉しそうにツリーハウスの話をされるその横顔は、「遊びに来た孫を喜ばせたい」という、遊び心を持ったお祖父ちゃんの顔でした。来年の夏休みには完成していると思うので、私も遊びに来たいと思います。

岸 未希亜

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