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2016.03.29 / 建築と住まいの話

住まいの景色

年度の変わり目ということで、当社では3月や4月にお引渡しをする住宅が比較的多くあります。一方で私が担当したものでは、昨年から築5年を迎える住宅が増えて来ました。そんな訳で今年の春に5年点検を迎える住宅は多く、これに1年点検と2年点検が重なるため、初めて迎える定期点検ラッシュです(笑)
建て主の皆様にはたいへん申し訳ないのですが、これまでのように、全てのお住まいに伺うことは難しくなりそうです。

そんな中、久しぶりに打合せの入らない土曜日を確保できたので、横浜市港北区にある住宅の5年点検に同行し、併せて比較的近くにある2軒のお住まいを訪ねました。どちらも先日開催したオーナー作品展に出展していただいた建て主で、その時の作品を返却するのが第一の目的でしたが、訪問するといろいろなお話が聞けるとともに、新しい発見があるのが楽しみです。

1軒目は引渡しから3年8ヶ月が過ぎたお住まいで、事例紹介にも登場しています。

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2年点検以来の訪問なので、家にお邪魔して近況報告などをしましたが、リビングに大小の旅行トランクが並んでいたので話を聞くと、今夜の飛行機でハワイに行くとのこと。「えっ。すいません、忙しい時に」などと恐縮しつつ、40分ぐらい話し込んでしまいました。母子3人と奥様のご両親とで遊びに行くのだそうで、留守番のご主人は羨ましそうにしていました。
リビングには、2年前には置いていなかったソファーやギャベがあり、壁にはペーパークラフトの「トナカイの首」が掛かっていたりして、思わず写真を撮らせてもらいました。出展していただいた年賀状も毎年凝っていて、いつもながらに遊び心のあるご夫婦です。

2軒目はもうすぐ築5年を迎えるお住まいで、「方形架構のアンティークモダン」として事例紹介に登場している住宅です。竣工は2011年ですが、2009年の秋にご来社いただいて計画が始まり、これまで実現した住宅のオーナーの中では最も古い(と言ってもたかだか6年半ですが)お付き合いです。

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1年前ぐらいから絵を描くことを再開されたという奥様は、先日の作品展に絵画を出展してくださいましたが、ご自宅には別の絵画展で賞をもらったという絵が飾ってありました。池のほとりに生えた桜の木に緑が生い茂る「夏の桜」を描いた絵で、スケッチを何枚も描いた話や、独特の構図を決めた話などを聞かせてもらいました。柱を隠した白い壁の家なので、絵がよく映えます。
ご夫婦は「カフェと陶器の店を開きたい」という夢をお持ちのため、訪問するといつもコーヒーを入れておもてなししてくださいます。この日も専用の陳列棚からカップを選んでいただき、美味しいコーヒーをご馳走になりました。

岸 未希亜

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