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2017.10.16 / 建築と住まいの話

展覧会「日本の家」

東京に行くことも滅多にない私ですが、先日、東京国立近代美術館で開催されている「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」という展覧会を見て来ました。美術品を運送したり、展示の設営などを仕事にしている建て主の方から、「岸さんにお勧めの展覧会ですよ」と教えてもらったからです。

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東京国立近代美術館は、武道館や科学技術館がある北の丸公園(東京都千代田区)内にあり、最寄り駅は東京メトロ東西線の竹橋駅です。私は東京在住・在勤の頃は東西線を使っていましたし、ツーキニスト(自転車通勤する人)時代の帰りのコースが、内堀通りから永代通りだったので、ちょうど東西線の真上を走っていました。そのお陰で、久しぶりの東京ながら、迷わず目的地に辿り着けました(笑)

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展覧会の内容は、「1945年以降の建築と暮らし」ということで、日本の住宅が大きく変わった戦後に焦点を当てて、住宅建築の変遷を見ることができます。日本の建築家56組による75件の住宅建築を、400点を超える模型、図面、写真、映像等で紹介しているため、子供や外国人にも分かりやすく、ローマとロンドンでの開催も大好評だったそうです。

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菊竹清訓「スカイハウス(1958年)」、吉村順三「森の中の家(1963年)」、篠原一男「白の家(1966年)」、東孝光「塔の家(1967年)」、毛綱毅曠「反住器(1972年)」、石山修武「幻庵(1975年)」、安藤忠雄「住吉の長屋(1976年)」等々、学生時代に雑誌で見ていた有名な住宅作品が並んでいたので、懐かしい感じがしました。スカイハウスの模型は特に格好良かったです。

建築家による意欲的な住宅作品が並ぶため、一般の住宅とは考え方も姿も違っていて、浮世離れしている感じもしますが、テーマごとに展示されていて面白かったです。建築を学ぶ学生らしき人のほか、平日の午前中にもかかわらず、意外に多くの人が見に来ていました。

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会期は10月29日(日)まで、残り2週間です。興味のある方は行ってみてください。

岸 未希亜

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