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2017年09月19日

雑誌掲載のお知らせ

現在、書店に並んでいる「Home & Decor(ホーム&デコール)Vol.5」に当社で建築した住宅が掲載されました。前号に続き、「読者が選ぶ、住みたい家のグランプリ」にノミネートされています。

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掲載されたのは、今年の1月と2月に完成見学会を行った鎌倉の住宅です。当時のブログでも「見どころ」を紹介しましたが、特筆する点を改めて記します。

一つ目は、自然を身近に感じられる間取りや窓の配置です。敷地は谷戸(やと:尾根に挟まれて谷が深く入り込んだ部分)と呼ばれる鎌倉特有の場所にあるため、背後に山が迫った自然豊かな環境です。開発分譲地で道幅が広く、風致地区の壁面後退制限もあって、一つ一つの区画にゆとりのある恵まれた住環境のため、道路側の開放感や北側の眺望を活かす設計が求められました。

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二つ目は、建築家の中村好文さんに思いを馳せて計画したことです。奥様が中村さんの住宅に好感を抱いていて実際に連絡もされたのですが、条件が合わずに断念することになったため、私の設計を中村さんに寄せてみようと試みました。
中村さんは「普通のいい家をつくる」と評される、建築家らしくない建築家です。建築家住宅は、とかくデザインが主張し過ぎて嫌味になりがちですが、中村さんは生活のリアリティを押さえた何気ないデザインで、住まい手に「緊張」を強いることがありません。その中村さんの生み出す空間や、遊び心を意識しながら設計したので、普段とひと味違った住宅になりました。

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三つ目は、ご主人にお任せした色使いです。美術大学を卒業しているご主人は、たいへん絵が上手で、見学会等に参加された時も、細部の納まりやデザインに目が行く、繊細な感覚をお持ちでした。私も中学生までは絵を描いていたので、色彩感覚には自信のある方ですが、今回ばかりはご主人の感覚に委ねました。
デザインを邪魔しないように、この家では建具も木の框戸ではなく、クロス・和紙を貼るフラッシュ戸を多用しているのですが、ご主人はほとんど色を付けずに白基調にされました。天井のほぼ全面が杉板で、壁とのコントラストが強いため、それ以上の色は不要と判断したようです。私も勉強になりました。子供室からダイニングを見下ろすための小窓が、唯一の差し色になっていて効果的です。

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「住みたい家のグランプリ」は、雑誌「ホーム&デコール」のホームページから、投票期間内(7月15日~10月31日)に誌面のエントリーナンバーで投票する仕組みです。エントリーナンバー09「親世帯と古桜をつなぐ、こだわりぬいた総二階の家」と、エントリーナンバー21「温かみと美しさが同居する空間、恵まれた自然環境にひらく家」が当社で建てた住宅です。神奈川エコハウスを応援してくださる皆様、投票をよろしくお願いします(笑)

この住宅は、<別荘のような普段着の家>として、近日中にホームページの「事例紹介」に加わります。お楽しみに。

岸 未希亜

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2017年09月13日

お住まい拝見

先週末に開催された「住まいの教室 第6回」は「オーナー住居訪問ツアー」でしたが、9組もの参加者に集まっていただき、たいへん盛況でした。完成見学会とは異なり、実際の暮らしのイメージが沸くと同時に、建て主のお話を聞けるということで、参加者の皆様にもたいへん喜んでいただけました。

最初に見学した「大磯の家」は、昨年の12月に完成見学会を行った住宅です。まだ竣工から1年経過していませんが、ブログ「福井からの賓客」にも書いた通り、6月にはホームページ用の撮影と、福井からのお客様をご案内させていただきました。今回で早くも3度目の頼みごとです(笑)

建て主のH様は、ご自身も計画前に「住んでいるお宅を見たい」とリクエストされ、今回と同じ「お住まい拝見」にも参加されました。アースデザインオフィスで設計した多治見市の家まで含めて5軒の家をご覧になった稀有な方ですが、「居心地のよい家」を実感として理解できたこと、オーナーの方々が当社の家づくりに満足していたことが後押しになったそうです。
そういう経緯もあって、今度は自分たちが、これから家を建てる人の助けになりたい、と快く引き受けてくださいました。

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朝の9時半過ぎに現地に到着し、H様にご挨拶をして家の中へ。住宅地に小型バスが停車しているので、近所の方は驚かれたことと思います。
ペレットストーブ、スタディコーナー、キッチンの食器棚、タイルを貼ったトイレの床など、目に入るものが色々あって、あちこちでお施主様や当社スタッフに見学者からの質問が寄せられました。脚立に乗って天袋の引戸を開けたり、和室の下に隠れている引出し収納を出したりしながら、H様の説明にも熱がこもります。
また、角地で目の前に南北の道路がある立地のため、風の流れを遮るものがなく、1階以上に2階が涼しくて皆さんも驚かれていました。

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後半はリビングに集まって、お茶を飲みながらの質問タイムでしたが、H様の話の一部を紹介します。

・以前に住んでいた賃貸住宅では、北側と南側の部屋で温湿度の差が大きかったが、この家はペレットストーブが届かない2階北側でも寒くない。冬は風呂上りに分厚い靴下を履いていたが、今は裸足で大丈夫。

皆さんが一番気になるのは「なぜ神奈川エコハウスを選んだのか」ですよね。

・自然素材を使って、湘南地域での家づくりに長けた実績のある工務店、という私(ご主人)の希望と、「この感じが好き」と直感で気に入った工務店、という妻の希望がシンクロしたのが神奈川エコハウスだった。

・他社でもプランを作ってもらったが、岸さんに描いてもらったプランを持って敷地に立った時、間取りや室内からの景色など、敷地の特性が本当にうまく生かされていると感じた。

・これは選んだ後の話ですが、現場を見る機会が度々あり、各職人さんが他の職人さんや現場監督の仕事を尊重していて、自分も手を抜けないと言っていたこと。良い家ができると嬉しい気持ちになった。

出来すぎた話に聞こえますが、台本も事前の打合せもありませんよ(笑)

次に見学した「平塚の家」は、所有地の一部を切り取った限られた敷地のため、総2階のシンプルな形の建物ですが、コンセプトハウスの雰囲気を取り入れた南の大きな開口部、吹抜け、ウッドデッキが印象的な住宅です。
建て主のD様も、車で5分ほどの距離にある「ステップフロアダイニングの家」を見学され、そこで話が盛り上がりました。その家にあるダイニングの造り付けベンチを気に入られ、この家に再現しています。

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こちらも、前半は思い思いに気になる場所を見ては、あちこちで具体的な内容の質疑応答があり、後半はリビングに集まって、お茶を飲みながらの質問タイムでした。D様の話の一部を紹介します。

・神奈川エコハウスのコンセプトハウスに行った時、6月にもかかわらず、室内が快適なことに惹かれた。無垢材等の自然素材をアピールしている会社は山小屋風の家が多い中で、モダンな印象があった。

・契約前の段階で、営業・設計の方が強引にお勧めしてくるところがなく、とても信頼できた。それだけ、この会社は自信があるのだなと確信できた。

・夏は涼しくカラッとしていて、ジメッとした感じがしない。特に梅雨の時期のイライラが軽減される気がする。冬は、あれ?今日は寒くないのかな?というくらい暖かい(床暖房あり)。

また、D様の奥様から以前に伺った言葉を紹介します。
「見た目の派手さはないけれど、ジワジワ実感する良さがある。シンプルなものは長く飽きることがなく、時代を超える。究極のおしゃれだと思う」

神奈川エコハウスがつくる家を、とても上手く表している言葉だと思って気に入っています(笑)

岸 未希亜

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2017年08月24日

「アースハウス」「湘南LO-CO」の違い

当社には、完全注文住宅の「アースハウス」と企画型注文住宅の「湘南LO-CO」、2つのシリーズがあります。
完全注文住宅「アースハウス」は自由設計なのですぐに理解できると思いますが、見学会の案内等で「湘南LO-CO」とあるけど、何が違うのというご質問を受けていますので、大きな違いをご説明したいと思います。

本物の木や自然素材の良さを活かし、健康に暮らせ、年月を重ねるごとに味わいを増していく手造りの住まいという基本的な考え方は全く変わりません。
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「アースハウス」がスタンダードシリーズです。
「アースハウス」は、どのような敷地条件やご要望でも対応可能で、1棟ごと個別に対応していきます。当社の設計力を初め、住まいづくりの良さをフルに発揮できるのは、スタンダードシリーズ「アースハウス」です。
このホームページの事例紹介でご紹介している事例はすべて「アースハウス」です。

「湘南LO-CO」は2000万円前後で造る限定版の注文住宅です。
一方「湘南LO-CO」は、決まったルールの中で設計を行う、限定版の注文住宅です。設計ルールや施工の方法などを工夫し、当社の良さを失わずに、なるべく省力化、コストダウンできるよう企画されています。
「湘南LO-CO」は内観や外観のイメージを、シリーズとして統一感を持たせていますので自由ではありません。間取りのルールや内外観の空間イメージがご要望と合う方には、リーズナブルなシリーズとなっています。

土地を購入されて建物も建てるとなると、ローンの関係等で建物は2000万円前後で検討したいという方が多く、当社の家づくりはとても気に入っているのでそれくらいの予算でできませんかというご要望に対して、2013年から本格的にスタートしたシリーズです。すでに17棟の実績があります。
(湘南LO-COでも、一番大きなタイプで、防火地域や造作家具などのオプションが多くなると条件・要望により2300万円くらになることもあります。)

選択のポイントとなる3つの特徴を挙げておきます。
①平面形状が4タイプ。
まず、敷地にLO-CO4タイプのいずれかが入るか。
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長方形の平面形状、1,2階が同じ大きさの総2階、延床面積27坪、28坪、30坪、31.5坪の4パターンがあります。
敷地形状により、横長配置と縦長配置が可能ですが、平面的な大きさだけでなく、法的な高さ制限も含めて検討します。
また、延床面積31.5坪の大きさで足りるか。4~5人の1世帯であれば十分足りる大きさですが、もっとゆとりがほしい、2世帯で考えているという方には対応できません。

②内部構造を自由にするという考え方
湘南LO-COは「自由な内部空間」という大きな特徴があります。構造的な要素として、内部に柱が1本または2本あるだけで、構造壁は不要です。ですから、内部の壁は自由に取り外しや追加が可能です。子供の成長に合わせて間仕切りを追加したり、子供が大きくなったら間取りを大きく変えたいなど、長いスパンでの変化に対応しやすくなっています。
DIYで自分で後から造りたい、家具やインテリアでアレンジしたいという方に、とても適しています。
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一方で、外周部(外壁やサッシが付く外部との境界ライン)に構造的な制限があり、四隅には必ず構造壁を配置する、全体的に定められた耐力壁の量を外周だけで確保するなどのルールがあります。
コーナーに大きく解放的な窓がほしいなど、構造ルールに外れる要望にはお答えできません。

③スギムク板の現し天井
次に、湘南LO-COの特徴は、天井が構造材の梁とスギムク板の現しということです。
一般的な石膏ボード下地にクロスを貼るという仕上げが省略され、デザイン上の特徴となり、また、コストダウンにつながっています。
無垢の木でできた構造部材をそのまま隠さず見せるということは、合理的で自然な考え方だと思いますが、節もありちょっとラフな印象を持つ方もいるので、この雰囲気が好きかどうかも大きなポイントです。
(天井をオプションで張ることもできますが、費用の追加と天井高さが低くなるなどの調整が必要になります。)
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「湘南LO-CO」をもう少し詳しく知りたいという方は、「湘南LO-CO」専用のホームページもご覧ください。
http://www.lo-co-house.jp/

また、見学会やコンセプトハウスで直接スタッフに相談していただくのが、一番良いと思います。
ご相談いただければ、内容の説明と共に、「面積を少し小さくしてもアースハウスがいいですよ。」「湘南LO-COで、まずはオープンな間取りがいいのではないですか」など、ご予算やライフスタイルに合わせてお勧めをご提案できるのではないかと思います。
面積など物理的に「湘南LO-CO」で建てられるかという前提もありますが、住まいに対する価値観も少し違いがあるようで、私たちが話を聞いていくと、この家族は絶対に「アースハウス」向き、この家族は「湘南LO-CO」向きなど、方向性が見えてきます。そこのアドバイスは大切だと思っています。まずは、迷わずにご相談ください。

DIY派の方も歓迎です。
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2017年08月09日

住教育セミナー

大勢の前ではありませんが
7月22日 えびな市民活動センター・ビナレッジで「家族の為の健康な家」+古民家をテーマに住教育セミナーの講師をしました。
こちらは一般社団法人 住教育推進機構が進めている活動で建築関係者に関わらず様々な専門家が住まいについて一般消費者に対して行うセミナーです。
神奈川県では7会場で地域づくりの事や家事、庭、瑕疵保険、白蟻など講演があり、私は古民家再生協会の会員で地域工務店の建築士として依頼を受けました。

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今回のセミナー資料を作成するにあたり、シックハウスの恐ろしさや自然素材の大切さを改めて感じました。
これからは未来の子供たちの為に大人が住まいについて学び、健康で豊かな人生を送れる家を次世代に引継ぐ事が大事だと思います。            

井上

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2017年08月07日

雑誌掲載のお知らせ

今年も「和風住宅」に、当社で建築した住宅が掲載されました。

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掲載されたのは、今年の1月に完成見学会を行った小田原の住宅です。建物の引き渡しは2017年2月でしたが、建て主との出会いは2013年10月にまで遡ります。それ以前から家づくりをスタートさせていた建て主は、住宅会社、工務店、設計事務所など、合わせて10社程度の会社を訪ね、見学会やセミナーにも数多く参加されたとのこと。当社も10社の中の一つだった訳ですが、県産材の伐採ツアーを皮切りに、約1年間にセミナーや見学会に16回も参加していただき、確実に建て主との距離が縮まっていきました。
そうして約1年後に当社が選ばれたのですが、建て主の言葉を借りれば、「他の工務店では設計力に不安を感じ、設計事務所では施工会社や工事のレベルが不確定。貴社に頼めば設計・施工の両方に満足できると思った」そうです。

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建て主の要望として最初に挙がったのが、「いつまでも輝き続ける家」という表現でした。50年前のデザインが今でも引き継がれ、その美しいデザインが色あせないドイツの自動車メーカー「ポルシェ」を例に挙げていたのが印象的です。また『和風住宅』の記者に話された内容が、次のような記事になっています。

その過程(多くの住宅を見て回る過程※筆者注)で「流行を追ったものはいずれ時代遅れになるけれど、和風住宅はいくら時間を経ても変わらない美しさがある」と気付いたのだそう。

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和風住宅に限りませんが、特に和風住宅では庭・外構の役割も大きいものがあります。敷地が広いので、まだ全ての庭は完成していないのですが、玄関アプローチの変化に富んだ構成は見事です。私の方でも道路から玄関への動線や、大まかな植栽イメージをもって住宅の設計をしていますが、自然石の使い方や植栽の配置、樹種の選定、鎖樋を使った雨水受けなど、庭師の藤木さんの仕事によって和風住宅の趣きが増し、家が何倍も良く見えます。

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もう一つの大きな要望は、「部屋の利用目的を固定化せず、家族の成長や時の移ろいによってフレキシブルに利用できるようにしたい」というものでした。そのため、子供室、寝室、ダイニングというように用途を表した室名は使わず、板の間、畳の間、奥の間といった室名にしたいという要望まで。
昔ながらの日本の家は、部屋を使い回すことで、大きくない家を広く便利に使っていました。そうした長所は、普段の設計でも意識しているのですが、建て主からここまで明確に言われたことはないので、とても愉快だったのを思い出します。

余談ですが、この本の「職人の手仕事」というコーナーに、組子細工で知られる建具職人の横田栄一さんが紹介されています。

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横田さんのことは、1年前のブログで紹介しましたが、覚えているでしょうか?長野で建築中の庫裡の建具は、この横田さんに製作してもらうのですが、改めて恐れ多いと思いました(笑)

話を戻します。
建て主はお引き渡しの時に、「設計が完了した段階でも完成度の高い家だと思っていましたが、図面にない部分でも、より高みを目指した棟梁と現場監督の判断によって、さらに磨きのかかった仕上がりになったと思います。伊藤さん(監督)の妥協のない仕事ぶりが嬉しかったです」と言ってくださいました。当社が高く評価されているポイントの一つが「現場力」であることを再確認したお言葉です。
この住宅は「用途を限定しない「間」の家」として、ホームページの「事例紹介」に加えました。ぜひ、ご覧ください。
また、今回の建て主も毎回参加されて、「家づくりの詳細を知ることができた」という「住まいの教室」が今週末に開催されます。お盆休みの貴重な一日ですが、ぜひ家づくりの授業にご参加ください。

岸 未希亜

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2017年08月05日

坪単価はいくらくらいですか?

「坪単価」はいくらくらいですかとよく聞かれます。

この坪単価というものはかなりいい加減なものなので、会社を比較するときにあまり参考ならないと思っています。
実際には総額でいくらくらいになるかが重要だと思いますので、「目安としてこれくらの大きさだと、これくらいからこれくらいの方が多いですね。」と答えることが多いです。するとお客様の中には〇〇万円÷〇〇坪=〇〇万円、「坪単価はだいたい〇〇万円ですね」と計算される方がいます。
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そこで、お時間のある方にはサンプルの資金計画表などを使って、
「実際はこのような内訳で、一般的にはこの部分を延床面積(または施工面積)の坪数で割って計算している会社が多いんですよ。
でも、この数字はあまりあてになりませんから・・・・・・・」と価格について説明をしています。
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ということで、ホームページの「よくある質問」「価格について」の内容を、具体的な項目や数字をいれて、少しわかりやすくしました。
「坪単価」を知りたい方は、ぜひ、ご覧ください。
http://www.k-ecohouse.co.jp/faq/price/

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2017年07月30日

大舞台での講演

今月初めに、フクビエアサイクルの全国大会がありました。エアサイクル部材を販売している加盟店と、エアサイクル住宅を建てている工務店が集まる、年に1度のイベントです。昨年はフクビ本社のある福井市で行われましたが、今年は例年通り東京で開催されました。

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フクビ化学工業の社長挨拶に始まり、前半は表彰式や基調講演が行われ、後半は会場を移して、情報交換懇親会(立食パーティー)が行われます。表彰式では、エアサイクル住宅の施工棟数が多い工務店が表彰されるのですが、今年はフォトコンテストで最優秀賞を受賞した工務店も表彰されました。
「フォトコンテスト最優秀賞、ペニンシュラリビングの家。有限会社 早川工務店様」というアナウンスが会場内に響き、早川さんが登壇。

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スポットライト浴びて、早川さんも少し緊張しているようでしたが、表情は誇らしげでした。設計者の名前こそ読み上げられませんが、私も一緒に受賞した気持ちで嬉しかったです。

基調講演は2本立てで、1つ目は「木-Lism の意義と展開」というテーマで私が壇上に上がりました。木-Lism については、1月末の視察研修会でも講演をしていますが、今回は工務店経営者が多いことに加えて、フクビ化学の社長、役員、社員も大勢参加しているので、少し内容を変えての講演です。

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2つ目は「暮らしを豊かにする庭づくり」というテーマで、RE FACTORYの小林純氏が登壇しました。家を「ウチ」、庭を「ソト」と呼び、美しく豊かに暮らすためには、ウチとソトの繋がりが大切であり、それは日本の暮らしの美学であるというお話です。当社も家づくりには庭の役割が重要だと考えているので、非常に共感できました。さらに講演の中で言われた「庭(ソト)づくりは、町を自然に戻す作業」という言葉が印象的でした。自然を壊して人工的に造られた住宅地を、微力ながら自然に戻すという考え方は、確かに必要なことですし納得できますね。

ところで皆さんも、大勢の聴衆がいる会場で講演をすることなど滅多にありませんよね。私も「住まいの教室」やその他の住宅セミナーで、10人前後の聴衆に向けて話をしたことは何度もあります。しかし150人以上の人を目の前にして話をするのは7年ぶりでした。
実は今から7年前、神奈川エコハウスに入社した翌年の全国大会で、いきなり基調講演を任されたことがあります。新しいコンセプトハウスが完成し、グループ内でも注目されていた当社の家づくりを、デザイン面から解説する内容でした。当時は、コンセプトハウス以外に自分が設計した住宅がまだ1棟も竣工していなかったため、実例写真も少なく、参加者の中には私のことを知らない人も多かったはずなので、「無茶ぶりだな~」と思ったことを覚えています(笑)

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舞台に上がる時は最初の「つかみ」が肝心ですが、当時の私には荷が重かったので、最初に当社社長に話をしてもらい、場を温めてもらいました。

その後、前述の「住まいの教室」以外に、エアサイクル研修会での講演を数回、エクスナレッジ(出版社)主催の「世界で一番受けたい木造住宅の授業」、山梨県建築士会他が主催した木造学校の授業等で、40~100人規模の講演も経験し、大勢の前で話をすることにも慣れてきました。
この日は、表彰式後に壇上で挨拶された千葉建設(岩手県)の社長が、「今日は私の誕生日なんです」と話していたのを聞き、初めに「千葉社長、お誕生日おめでとうございます」から入って、場を和ませることに成功。講演中も、レジュメに書いていない余話を加えて笑いを誘ったり、時間通りにぴったり終われたので、大いに自己満足しました(笑)

私には、元大学教授で講演のプロフェッショナルでもある伯父がいます。市町村、中学校、高校、企業はもちろん、お坊さん相手に講演することもあるそうで、「誰も話なんて聴いてやせん」と、つかみを大切にし、話は脱線の連続だとか。それに比べれば私の場合、聴く意思を持って来てくださる方ばかりですから、遥かにハードルは低いですね。次の目標は、話を上手く脱線させることでしょうか(笑)

岸 未希亜

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2017年07月21日

大人の修学旅行2017後篇

間が空いてしまいましたが、職人さんとの「大人の修学旅行」をレポートする第二弾です。初日は鹿島神宮から鹿島灘に沿って約50km北上し、水戸市内に宿泊しました。後半は茨城県を回ります。

茨城県と言えば、都道府県の魅力度ランキング(ブランド総合研究所調査)で2013年から4年連続最下位になっていることはよく知られています。調べてみると、都道府県人口は約290万人で意外にも全国11位と上位ですが、人口が分散していて、30万人以上の都市が存在しないのが特徴だとか。県庁所在地の水戸市でも人口約27万人ということで、一極集中していない良さもありそうですが、県内及び他県からの集客力も分散しているのかもしれません。しかし、北海道に次いで農業産出額が全国第2位というのは大きな魅力です。
私たちが水戸を訪れた目的は、江戸時代の水戸藩に触れるためでした。「水戸黄門」で有名な2代藩主の徳川光圀(みつくに)、幕末史に大きな影響を与えた9代藩主徳川斉昭(なりあき)、そして徳川15代将軍の徳川慶喜(よしのぶ)。いずれも水戸が生んだ類まれな頭脳です。当時、藩の魅力度ランキングがあれば、トップ5に入っていたのではないでしょうか?

初めに訪れたのは、旧水戸藩の藩校である弘道館です。1841年に徳川斉昭が開設した弘道館は、藩士とその子弟が学問と武芸を学んだ藩校で、正庁・至善堂という中心施設や正門は創建当時の建物が現存しています(どちらも重要文化財)。

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水戸藩で形成された歴史主義の政治思想は、「水戸学」として全国の藩校でも教えられ、吉田松陰や西郷隆盛をはじめとした幕末の志士たちに大きな影響を及ぼしました。また、「安政の大獄」によって幕府絶対主義を貫いた大老・井伊直弼を暗殺した「桜田門外の変」は、水戸藩脱藩浪士17名と薩摩藩士1名が起こした事件です。この事件を境に幕府の権威が失墜し、尊皇攘夷運動が激化する引き金になったことは有名です。幕末に勇躍する薩摩、長州、土佐、あるいは佐幕派の会津、新撰組などが表舞台で活躍しますが、その下地となる政治思想がこの地で醸成されたと思うと、水戸の凄みを感じることができます。

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しかし水戸藩はあくまで徳川家であり、瓦や畳縁には三つ葉葵の家紋が光っていました。

次に訪れたのは、日本三名園に数えられる「偕楽園」です。私は約25年前に兼六園(金沢)、約15年前に後楽園(岡山)を訪れたことがあるので、今回ようやく日本三名園を制覇することができました。

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徳川斉昭によって創設された偕楽園は、陰陽の調和を図る「一張一弛(弓を張ったり弛めたりすること)」の理論を実行する場として構想され、文武修行の場である弘道館に対し、修行の余暇に心身を休める施設として、藩内随一の景勝地に建設されました。早春には3000本の梅の花が咲きほこる偕楽園ですが、この時期は辺り一面の緑と、ピンクや赤に咲いたツツジの花が綺麗でした。

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園内には好文亭と呼ばれる木造の建物があります。文人墨客や家臣、領地の人々を集めて詩歌や養老の会を催した別荘建築です。昔の建物(空襲で全焼し、戦後に復元)としては珍しい3階建てで、外から見ると異様なプロポーションですが、3階の楽寿楼からの眺めは絶景でした。

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日本三名園である兼六園、後楽園が特別名勝(国宝と同格)に指定されているのに対し、偕楽園は名勝(重要文化財と同格)で規模もやや小さいことから、庭園としての人気はいま一つのようです。しかし近景の偕楽園、中景の千波湖(せんぱこ)や田鶴鳴梅林(たづなきばいりん)、遠景の山並みや太平洋を一望に収める景色は見事で、ビルなどの現代建築が視界に入らないのも最高でした。

水戸から西進して最後に訪れたのは、重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)の「真壁(まかべ)」です。

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真壁は中世以来、約500年間も真壁氏19代が支配してきた地域で、関ヶ原の役後に真壁氏が移封されて間もなく廃城になりますが、木綿、大豆、麦などの栽培が盛んで、織物業・醸造業が発達し、城下町から在郷町へと変化しました。また大正時代に筑波鉄道が開通すると、真壁の花崗岩が東京方面に出荷されるようになり、石材の町としても発展しました。今も見応えのある商家が多く建ち並んでいて、町の周辺には立派な長屋門が幾つも残っています。

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重伝建地区の選定は2010年と新しく、町並み保存に向けての合意形成には時間がかかったようです。現に、古い建物とそうでない建物が混在し、町並みとしての完成度はいま一つ。しかし逆に、価値ある建物を壊さないようにと、登録文化財制度を積極的に利用した結果、真壁町だけで登録文化財が99棟を数えます(重伝建地区内の建物はその約半数)。これは、一つの町村としては日本一の数だそうで、真壁町の御影石を使った石碑が各建物の前に据えられていました。

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月曜日ということもあって観光客はほとんどおらず、近くに香取神宮がある「佐原」とは大違いです。職人さんたちも町並みを隅から隅まで歩く気力は無いので、連れ回す訳にもいかず、皆が昼ご飯を食べている時間を利用して、一人で町の中を歩き回りました。実は昨日の佐原も、昨年の郡上八幡も同じパターンで見学時間を稼いでいるのですが、自分は三度の飯よりも町並みが好きなので、全く苦になりません(笑)

岸 未希亜

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2017年07月12日

横浜戸塚T邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「横浜市戸塚区T邸」の見どころを紹介します。

建て主が初めて来場されたのは昨年の9月。奥様が材木屋に勤める知人から「木造の家を建てるなら神奈川エコハウスも見た方がいい」と言われたのがキッカケだったそうです。そしてコンセプトハウスで説明を聞きながら資料に目をやると、そこに見覚えのある名前を発見して驚いたとのこと。「岸 未希亜」という変わった名前に同姓同名は考え難いので、その日は私と顔を合わせずにそっと帰って行きました(笑)
彼は私の弟の友人で、サッカーを通じて友情を深めた小・中学校の同級生です。私にとっても小・中学校サッカー部の後輩に当たりますし、母親どうしもママ友以上の親しい間柄でした。そんな身近な存在だったので、彼は接触したら断れないと思ったようですが、私から電話をかけて「相談だけでも聞いてあげるよ」と優しく声を掛けました(笑)

建て主はまだ子供のいないご夫婦ですが、将来の子供部屋を用意すること、仏壇を置く畳のスペースが必要なこと、1階に多目的な使い方のできる部屋をつくることが条件でした。

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敷地は3方を家に囲まれた35坪の大きさですが、幸いにも南側に道路があるため、日照や採光の問題はありません。しかし夫婦で車を1台ずつ持っているため、狭い敷地に2台分のカーポートが必要となり、庭やウッドデッキをつくるスペースが取れません。このことがプランを決定付け、「空中デッキのある逆転プランの家」が誕生しました。

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1階の中央に玄関を設けた理由は2つあります。逆転プランの場合、1階には個室や水回りが集まるので、どうしても廊下が必要ですが、玄関が端にあると廊下が長くなってしまいます。逆に1階にLDKがある場合は、玄関が中央にあると空間が分断されるのでNGです。
もう一つの理由は、準防火地域の延焼ラインを避けるためです。防火仕様の窓も高額ですが、玄関ドアはさらに高額なので、2つある玄関を敷地中央に集めてコストを抑えました。アプローチやポーチも1つに集約され、経済的な計画と言えます。

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逆転プランのデメリットの一つが、寝室や子供室を1階にまとめると、子供がリビングを通らずに部屋に行けてしまうことです。そこで、1階には主寝室、多目的室、洗面・浴室、トイレを配置し、子供部屋は2階に上げました。また、多目的室から住居内を通らずにトイレに行ける間取りにしています。

一方、逆転プランのメリットは幾つもあります。

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一つ目は、リビングが2階にあるので採光・日照を得やすいこと。二つ目は、玄関、寝室、水回り等の小さな空間が1階に集まり、1階の壁が多くなるので構造的に強いことです。逆に2階の壁は1階より少なくても良いので、開放的なリビングにすることができます。また、屋根形状を利用した勾配天井等にすることで、さらに気持ちの良いリビングがつくれます。

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三つ目は、道路からの視線が気にならないことです。これは庭や外とのつながりが希薄なことの裏返しですが、1階にハキダシ窓等の大きな窓を設けなければ、防犯的にも安心感があります。四つ目は、キッチンが2階(最上階)にある場合は内装制限がかからず、ガスコンロを使っても壁や天井に木を張ることができる点です。リビング・ダイニングの天井と揃えて、キッチンの天井も杉板張りにしました。

先日、建て主の関係者を集めてオープンハウスを行いました。近所の親しい方、サッカー部の先輩、後輩など9組の方が来場され、建て主にも顔を出してもらってのお披露目会です。木の香りがする、梁が太くて迫力がある、2階の空間が気持ち良いなど、当社の住宅を知らない方々には新鮮な体験だったようです。
家具職人になっているA先輩とは32年ぶりの再会でしたが、彼は天井の隅や鴨居の溝や本棚の造り方など、ふつうの人が注目しない細部に目を凝らしていました。そして「大工もクロス屋も仕事が丁寧だ」とか、「職人の心がこもっている感じが伝わってくる」等、当社の家づくりに関わる職人の仕事を褒めてくれました。これは非常に嬉しい言葉であると同時に、一般の方は比較対象がないので分からない部分でもあります。そこで「来週の見学会にも来て喋ってくれませんか」とお願いしたのですが、断られました(笑)

皆様もぜひ、間取りやデザインや空気感と併せて、職人の丁寧な仕事を見に来てください。

岸 未希亜

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2017年07月06日

福井からの賓客

ちょうど1年前、エアサイクルの全国大会で福井に行った際に、当社と縁の深い「住まい工房」を訪問した話をブログに書きました。住まい工房については、当時の記事をご覧ください。
その住まい工房で設計チーフをされている山祐三さんが、私用で横浜に来られるということで、当社が建てた住宅を幾つか案内することになりました。平日ということ、半日で回らなければならないこと、設計のプロが見ること等から対象を絞り、隙のないぎゅうぎゅう詰めのスケジュールを用意しました(笑)

一軒目に訪問したのは、昨年末に完成した大磯の住宅です。私がエコハウスで設計した住宅としては59棟目にあたり、最近の事例として見てもらうのにちょうど良いお住まいです。先日、写真家と一緒に撮影でお邪魔したばかりでしたし、ご主人はお仕事中、お子様は通学と通園中なので、奥様にはご迷惑かと思いましたが、キラキラした笑顔で迎えていただきました。

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敷地は、角地で通りからのアイストップになるため、非常に目につく場所です。建物だけではなく、外構・庭を含めた敷地全体を「見られること」「周辺環境に馴染ませること」を意識して計画し、潤いのある優しい「場所」をつくることができました。ウッドデッキが広くかつ三段に分かれて下りていくため、庭との一体感が非常に強くなっています。また、庭から上がりやすいので、近所の子供たちが外からデッキに上がって来て「たまり場」にもなっているそうです。山さんからも、建物の色使い、建物と庭との関係を褒めていただきました。

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室内に入ると、玄関収納や建具、真壁と大壁の使い分け、眺めと風通しを考えた窓の位置、階段の位置とその周りの空間等、プロ目線で色々なコメントを頂戴しました。山さんが奥様に「この階段は何気なく出来ているけど、階段の設計は難しいんですよ」というような事を言われ、奥様も興味深く聞いていました。
この大磯の家は、「庭が近づく三段デッキの家」としてホームページの事例紹介に加わります。

次に行く前に、事前にご主人に教えていただいた大磯の「日日食堂」で昼食です。木造トラスの古い建物をリノベーションした雰囲気のある食堂で、野菜中心のヘルシーなランチをいただきました。

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二軒目は、約7年前に完成した平塚の住宅です。私がエコハウスで設計した1棟目の住宅で、住まいの教室等で何度も紹介していますし、何組ものお客様を連れてお伺いしているお住まいです。幼稚園のバスまでお孫さんを迎えに行くタイミングと重なってしまいましたが、ご夫婦の連携でいつもながらの温かいおもてなしを受けました。

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この家は「ステップフロアダイニングの家」と称して、ダイニングを一段高くしてあるのですが、そこは山さんにも珍しかったらしく、関心を寄せて見ておられました。キッチンと目線が揃うのはもちろん、ダイニングの勾配天井が低くなっていて居心地が良い、段差がとても利いているとの講評でした。また、天井には化粧垂木が並んでいるのですが、その垂木と漆喰壁の取り合いが全く空いていないことに驚かれていました。今まであまり注意して見ていなかった私も、改めて見て自分でも驚いたぐらいです。

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LDKのどこにいても窓から庭の緑が目に入り、住宅地とは思えない豊かな自然を感じられるのも、この家の良い所です。造り付けのソファーベンチに腰を下ろし、私も山さんもすっかり寛いでしまいました。福井からのお客様ということで、福井の話題を用意されていた奥様の心遣いにも感謝です。

三軒目は私の自宅です。久しぶりに人に見せるので、前日に自分も多少片付けをし、妻がさらに家を綺麗にしてくれました(笑)。3棟ともエアサイクルの家ですが、自宅だけは当社の標準的な仕様にとらわれずに仕上げ等を選んだので、外観も室内もかなり雰囲気が異なります。エコハウスの上品な雰囲気とは違った「遊び」の要素が多く、山さんもそれをいち早く感じて「意外やったねえ」という感想をもらしました。

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最後にコンセプトハウスにお連れして、弊社社長も加わっての意見交換をすると、時計は午後6時を指していました。大磯駅改札口でお迎えしてからあっという間の6時間でしたが、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。
山さんと私は同じ職場で働いた訳ではありませんが、吉田桂二という同じ師匠の薫陶を受け、私以上にその教えを実践されている良き先輩ですので、これからも刺激し合いながら良い仕事を続けていきたい、と改めて思いました。

岸 未希亜

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2017年06月30日

1年越しの作庭

昨夏に竣工した「敷地に馴染む「くの字」の家」が引き渡しから1年になり、1年点検に同行しました。竣工時、外構は主にカーポートとアプローチの工事にとどめ、庭は殺風景でしたが、庭師の藤木さんと建て主がじっくり計画を練って、約1年後の今月に南側の庭が姿を現わしました。

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道路が緩い坂になっているため、東側では敷地と道路の高低差はほとんどありませんが、南面は敷地が一段高くなっているので土留めが必要です。それをコンクリートやブロックで造るのが一般的ですが、自然石の石積みにすることで表情が全く変わりますね。使われているのは神奈川県の根府川石です。

これは、玄関アプローチから見た庭です。

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ポーチの前にシンボルツリーの百日紅(さるすべり)があって、庭の木々が遠くに見えるので遠近感が強調されています。家の中は見えないように格子壁で目隠しをしつつ、お庭は近所の人にも楽しんでもらおう、という住まい手の心が感じられます。外構や家の外観は、否が応でも近所の目に触れるので、自分だけのものと考えるのではなく、周りへの思いやりも大切ですし、住環境を整える責任もあると思います。
実際に、近所の人や散歩で前を歩く人からも大好評とのことで、藤木さんは早速お庭の仕事をいただいたとか(笑)。ショールームならぬショーガーデンといったところですね。

雑木と芝を組み合わせた庭の一角に、家庭菜園のスペースも用意されています。敷地の高低差を活かしながら大小さまざまな木が植えられ、家の平面が「くの字」になっていることもあって、庭の見え方も平面的ではなく奥行きが感じられました。

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家の中から見ると、これはもう絶景です。リビング、ダイニング、キッチン、和室、子供部屋、浴室のどこからでも景色を楽しめます。特に、ダイニングに座ってお茶やコーヒーを飲めば、カフェに行くよりも全然気持ち良く過ごせそうですし、ここで食べる食事も最高だと思います。

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奥様に話を聞くと、庭が出来るまでは道路からの視線をまともに受けるので、常にブラインドを下げて暮らしていたそうです。今でも、室内からは歩いている人の姿が目に入るのですが、昼間は外から室内はほとんど見えません。「これからはブラインドを上げても問題ないですよ」と言うと、奥様も外から家を見て確認していました(笑)

岸 未希亜

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2017年06月25日

大人の修学旅行2017前篇

昨年に続き、神奈川エコハウスと共に家づくりをしてくれている職人さんと小旅行をして来ました。昼は歴史的建造物を見て回り、夜は飲み会を行う大人の修学旅行です。
昨年は岐阜県と愛知県に遠征しましたが、今年は千葉県、茨城県という近場が選ばれました。私は藤沢に来る前、東京メトロ東西線沿線に住んでいたため、千葉県でも浦安、船橋といった辺りは馴染みがありますが、上総、下総の文化に触れた機会はほとんどありません。茨城県では古河市、つくば市に縁があった以外、サッカーの試合で水海道市、神栖市を訪れたぐらいで、同じ関東でありながら、両県について意外と知りません。

朝早く出発して、都内から東関東自動車道に入り、成田を通り過ぎて利根川のすぐ手前にある佐原香取ICで高速道路を下り、最初に訪れたのが古い町並みが残る「佐原(さわら)」です。

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佐原は今から21年前の1996年(平成8年)に、43番目の重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)に選定されました。重伝建地区は毎年その数を増やし、2017年6月現在、全国に114地区もあるのですが、関東には6つしかなく、佐原はその中で最古参の町並みです。

佐原は利根川河口に面した河港問屋町として発展しました。太平洋沿岸を北からやって来る船は、房総半島の南側を大回りするよりも、銚子港を経て佐原に入り、ここで川船に荷を積み替えて、利根川から江戸川を経て江戸に物資を運びました。そのため、利根川に注ぐ小野川に沿って問屋の家や蔵が並び、護岸の一部がところどころ切り取られて、「だし」と呼ばれる荷の積み出し場があります。
大きくうねる運河のような小野川と「だし」のある景観が「佐原」の特徴で、現在、テレビで流れている大同生命のCM(女優の波瑠が出演)は佐原で撮影されています。

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香取神宮の門前に至る香取街道の両側にも古い家が残っていますが、車の往来が激しいため、ここはゆっくり撮影することができません。

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香取街道と小野川が交差する所に「伊能忠敬」にちなんだ「忠敬橋」が架かっています。江戸時代に全国の海岸線を測量し、わが国初の実測日本地図をつくった伊能忠敬は、佐原の伊能家の婿養子になって家業を再興した後に隠居し、50歳を過ぎてから測量の道へ進んだそうです。そんな訳で、町の中にある伊能忠敬旧宅や伊能忠敬記念館も見どころです。
その旧宅の前に、橋の下から水が流れ落ちる「樋橋」がありました。江戸時代から300年近く農業用水を送り続けた大樋の名残で、その音を再現するために30分間隔で水が流れ落ちるのですが、非常に面白い光景でした。

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テレビCMに使われるような町並みが今日まで残っているのも、江戸時代から明治にかけての繁栄が大きなものだったことを物語ります。それにしても観光客が想像以上に多くて驚きました。

次に「東国三社」と呼ばれる、香取神宮、息栖(いきす)神社、鹿島神宮を回りました。
香取神宮、鹿島神宮の創建は非常に古く、神武天皇年代(紀元前7世紀)と伝えられ、平安時代に「神宮」の称号で呼ばれていたのは、伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮の三社だけだそうです。息栖神社は古くから「東国三社」と称されましたが、地理的な関係から鹿島神宮の摂社(本社に付属し、その祭神と縁の深い神を祭った社)とみなされていたそうです。

katorij1.jpg 香取神宮
katorij2.jpg 香取神宮拝殿
ikisuj1.jpg 息栖神社
ikisuj2.jpg 息栖神社拝殿

江戸時代には、関東以北の人々がお伊勢参りの後に東国三社を巡る「下三宮参り」を行う慣習があり、昔から篤い信仰を集めていました。三社の位置を結ぶと直角二等辺三角形になるとか、富士山を意識して建てられているとか、様々な説が語られているようで、「東国三社参り」のバスツアーがあるなど、現在も人気の観光コースみたいです。

kasimaj1.jpg 鹿島神宮

最後に鹿島神宮を訪れたのですが、臨時駐車場も含めてどこも満車でした。駐車場を探して神宮の周りを走るとおびただしい数の路上駐車があり、私たちも仕方なくそこに車を停めて神宮へ向かいました。香取神社と比べると異常とも言える人の多さに「何故?」という疑問が沸きましたが、鳥居を潜り、楼門の前まで来たところで理由が判明しました。

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茨城県牛久市出身の横綱「稀勢の里」がお目見えするとあって、地元のファンが鹿島神宮に押し寄せたのでした。鹿島神宮と香取神宮は、武神を祀る神社として武家から信仰され、現代でも武術方面からの信仰が強いのだそうです。この日に当たったのは運が良いのか悪いのか、15分ほど喧騒の中に身を投じて、奉納土俵入りの雰囲気を味わいました。ほとんど稀勢の里は見えませんでしたが(笑)

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しかし土俵入りは僅か1~2分のことなので、数分後には蜘蛛の子を散らすように人がいなくなり、神社本来の静けさも味わうことができました。(つづく)

岸 未希亜

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2017年06月18日

やってることは他の会社と同じに見えるけど、なにが違うの?

大盛況でした!"かながわ家づくりフェア"!

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こんにちは!神奈川エコハウス 住宅事業部の東駿貴です!

以前お伝えいたしました、横浜そごうにて開催予定の"かながわ家づくりフェア"

たくさんのお客様にお会いでき、とてもお話が弾む瞬間など慌ただしいこともございましたが、すっごーく充実した一日でした!

私は正午からの対応で入らせていただきましたが、すでに会場は来客で大賑わいです!

"どんなことしたの?"

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知って納得の「家づくりセミナー」というコンセプトのもと、家づくりのプロたち、また家づくりに関わる仕事のプロ達から家づくりの極意やコツなどを聞くことができる、体験も交えたイベントです!

当社の場合は、会社の仕様を説明したプレゼンボードや模型の展示を中心としたブースで、簡単にご説明のできる環境で出店しました!


"目の前を通る人をくぎ付けにしたもの!"

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アンケートを書いていただいた方に、コースターまたは、当社が掲載されている書籍をプレゼント!という企画でスタートしましたが、アンケート用紙が足りず、コピーしに行くというくらいの大盛況!

こちらは会社のロゴで切り抜いたコースター

上2列がヒノキ,下2列がスギ です!ヒノキがかなりの人気!

"ほかの会社となにが違うの?"

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訪れる方々のなかには、こういったご質問が多数ございました

◇やってることや見た目は他の会社と同じに見えるけど、なにが違うの??

お答えします!

◆「神奈川の木」を県内で一番使用、無垢材や自然素材を積極的に活用
◆設計力、木の見せ方へのこだわり
◆設計と施工の一貫性、大工を始め職人の丁寧な仕事

ざっくりですが、ここが重点です!

一番分かりやすくお伝えできる事例が、当社の隣にあります、コンセプトハウスを実際に見ていただく、実際の建物でのんびりと体感していただくのが一番良いと思います♪

そのほか、本社を会場として行う住宅に関わるセミナー、住まいの教室✎

当社の設計士が講師となって講演します!

実際、わたくし新入社員 東も就職活動真っ只中のとき参加をしましたが、わかりやすく丁寧に解説してくれました!

意外と知っておくといいかも!というのが初めての印象でした!

※住まいの教室は予約制です。


"当社のブースまで足を運んでいただき、本当にありがとうございました♪"

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気軽に話しかけてくださった方や、真剣にご相談してくださった方、いろんな方々と繋がるきっかけを今回のイベントでつくることができ、私自身も会社としても有意義な賜物でございました。

当社は独自に、定期的に見学会,イベント等を開催しております!こちらも随時、お知らせいたします。

今回の家づくりフェアへお越しになられた方、そうでない方も、少しでも神奈川エコハウスの家づくりにご興味がありましたら...なくても、ぜひ!ぜひ!お気軽に参加してみてください!!!

◆神奈川エコハウスの企画型住宅!湘南LO-CO
こちらも一度、見てみてくださいね♪

◆当サイトへのお問合せは次の住所/電話/メールアドレスから直接ご連絡いただいても結構です!
また、資料請求もこちらから行えます♪

神奈川エコハウス株式会社
〒231-0044神奈川県藤沢市辻堂太平台2-11-5

TEL : 0120-28-0054(フリーダイヤル)
FAX : 0466-33-5729
E-mail:info@k-ecohouse.co.jp

〈お問い合わせフォーム〉
https://www.k-ecohouse.co.jp/contact/

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2017年06月15日

大きな庫裡の上棟式

以前にブログで紹介したエアサイクル規格住宅「木-Lism」と、フォトコンテストで最優秀賞を受賞した「ペニンシュラリビングの家(多治見市)」。どちらも神奈川エコハウスの関連法人であるアースデザインオフィスで設計した住宅です。今回は久しぶりに、アースデザインオフィスの活動について報告します。

昨年は神奈川エコハウスの仕事と並行して、2タイプあるエアサイクル規格住宅「木-Lism」の実施設計と、曹洞宗寺院の庫裡(くり:住職家族の住まい兼、檀家の集会所)の実施設計という大きな仕事がありました。他にも、早川工務店の住宅2棟の設計(うち1棟の実施設計は今年)をさせていただき、忙しくも充実した日々を過ごしました。
その中でも庫裡は、2015年3月に打合せを始め、実施設計が完了したのが2016年7月。設計期間はのべ1年4ヶ月です。お寺の行事を避け、敷地を含めた申請等の手続きを経て、今年3月に旧建物を解体。先日、新しい庫裡の上棟式が行われたので、長野へ行って来ました。

新しい庫裡は、約125坪(1階が約92.5坪、2階が約32.5坪)の巨大な建物です。棟上げには大工や他の職人さん等15人が参加し、丸2日かけて行いました。私が訪れたのは式典を行う3日目だったので、すでに建物は建ち上がり、細かい作業や上棟式の準備が行われていました。

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今回は一般住宅ではなく仏教寺院の建物なので、仏式で上棟式を行います。しかも住職だけではなく、近郊のお寺から9人もお坊さんが応援に来て、大掛かりな式典を行うとのこと。大工さんも普段は一般的な住宅を手掛けることが多く、このような大規模な上棟式を行うのは稀だそうで、準備と並行して簡単なリハーサルや台詞の練習もしていました。

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夕方になると檀家さんや近所の方が集まり、工事関係者も列席して上棟式が始まりました。大勢のお坊さんが般若心経を唱える荘厳な雰囲気の中、列席者が焼香する際には、箱に入った幾つもの経典(恐らく「正法眼蔵:しょうほうげんぞう」)をパタパタめくりながら経を唱える様子が壮観でした。

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仏式の式典が終わると、外に出て上棟式特有の儀礼を行いました。初めに行われた「曳綱の儀(ひきつなのぎ)」は、2本の曳き綱で棟木を棟まで上げる儀式です。前述の参列者に加え、関係福祉施設の職員や子供たちも加わり、全員が左右に分かれて綱を持ち、棟梁の掛け声で綱を引きました。

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続いて行われた「槌打の儀(つちうちのぎ)」は、大工が棟木を棟に打ちはめる儀式です。棟梁の下からの合図で、屋根の上に登った大工が木槌を振り下ろしました。

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最後に行われた散餅散銭の儀(さんべいさんせんのぎ)は、いわゆる「餅まき」で、住宅の上棟式でも時々見かけます。足場に設けられたステージから、住職ご夫婦、檀家の役員、棟梁らがお菓子を撒き、参列者が群がる光景はお馴染みです。縁起ものなので、私も一つ拾いました。

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儀礼が終わると、本堂に場所を移して直会(なおらい)が行われ、住職、檀家さん、工事関係者が一緒になってお酒を飲んだり食事をして、改めて上棟のお祝いです。直会を終えて外に出ると、雨がポツポツ降っていました。上棟前日も雨だったそうなので、上棟の期間だけ雨が避けてくれたことになります。これも仏様のご加護ということでしょう。

その後はいつもの流れで、大工さん、職人さんと二次会、三次会へと繰り出しました。今回は、かつて何度も一緒に仕事をしたことのある大工さんと、7年ぶりに会って話ができたのも嬉しい出来事でした。

岸 未希亜

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2017年05月31日

雑誌掲載のお知らせ

来週、発売される「Home & Decor(ホーム&デコール)Vol.4」の特集は「読者が選ぶ、住みたい家のグランプリ」です。そこに、当社で建築した住宅も掲載されました。
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掲載されたのは、今年の2月に完成見学会を行った住宅です。当時のブログでも「見どころ」を紹介しましたが、特筆する点を改めて紹介します。

一つ目は、建て主が注いだエネルギーと観察眼です。建て主は数多くの工務店に足を運び、実際に話を聞いたり見学会に参加した中で、各社の長所と短所を見極め、夫婦で話し合って当社を選んでくださいました。その的確な会社批評がたいへん面白く、とても勉強になりました。

二つ目は、要望書が凄かったこと。A4用紙7枚にびっしり書かれた要望は、その文量も凄かったのですが、大切なポイントは5つに絞ってあり、その他の要望も写真付きで分かりやすくまとめられ、読みながら感心してしまう要望書でした。ほとんどの要望を叶えながら、芯のあるデザインになっています。

三つ目は、実家の敷地を分けての計画です。かつて祖父母が暮らしていた平屋を解体し、親世帯の横に家を建てるため、制約の大きい敷地条件でした。限られた面積や日当りを踏まえて計画するとともに、親世帯から敷地内の古桜が眺められるように配慮しています。

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敷地の制約から総2階の家になりましたが、水回りを2階に上げることで1階に余裕が生まれ、広々としたリビング・ダイニングを実現。間取りと架構が合致しているので、柱や梁の見え方も綺麗ですし、杉板を張った床や天井と漆喰壁のコントラストも綺麗です。建て主達ての希望で、当社で床に使うのは珍しい、節のある杉の厚板を張りましたが、思ったより節も気にならず、「杉づくし」の統一感がとても良い感じになりました。

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「住みたい家のグランプリ」のノミネート作品は、今号と次号の2回にわたって掲載されます。そして読者が同誌のホームページからエントリーナンバーで投票する仕組みだそうです。投票期間は7月15日~10月31日ですので、神奈川エコハウスを応援してくださる方は、よろしくお願いします(笑)

この住宅は、<親世帯と共存する杉の家>として、近日中にホームページの「事例紹介」に加わります。お楽しみに。

岸 未希亜

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2017年05月10日

住まいの教室 「敷地」

「住まいの教室」は、2014年の4月から月1回のペースで開催している連続セミナーで、2017年4月からシーズン7が始まりました。毎回テーマを変えて授業をしており、第1回の基本セミナーは「家にまつわるお金の話&家づくりの進め方」で、正に家づくりの第一歩という内容でした。実例セミナーは「木を見せる住まい、木を見せない住まい」と題して、見た目の違いだけではなく、真壁造りと大壁造りの本質的な違いを比較して解説しました。

今週末に開催される第2回は、基本セミナーも実例セミナーも「土地・敷地」をテーマにしています。「敷地」は、家の設計や工事費に大きく影響する大切な要素ですので、2時間かけてじっくり説明します。
第一部は「失敗しない土地探し&設計者から見た土地選び」と題して、土地を探す時に気を付けること、不動産売買の仕組み、販売価格以外にかかる隠れた土地の費用、設計者の目線で見た避けたい土地など、不動産屋から得られる情報だけでは分からないポイントを解説します。

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新たに土地を購入する方にとっては、まさに必修科目です。また、すでに土地を持っていたり、現在の家を建て替える方にとっても、計画の参考にできる内容が多く含まれているので、聴いておいて損はないと思います。

第二部は「敷地の状況から生み出される住まい」と題して、敷地の大きさ、形、周囲の環境等によって家の形が決まることについて解説します。
郊外の広い敷地であれば、敷地の影響は小さく、要望に沿って素直に設計することができますが、住宅が密集する狭い敷地では、要望以上に敷地条件の方が大きな影響力を持ちます。そんな条件の悪い敷地では、「日照・採光を確保すること」が優先されるので、LDKを2階にした逆転プランの事例や、中庭を囲んだ町家型プランの事例を紹介します。

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その次に「窓から何が見える?何を見る」という切り口で、その敷地の長所を活かした事例を紹介します。山や海が眺められる、絵に描いたような好条件こそ滅多にありませんが、隣地が公園や畑だったり、隣の庭や街路樹が見えたりする「ちょっと恵まれた敷地」はあるものです。室内から景色を楽しめるように、その敷地に合った窓を設けることが、居心地の良さに結びつきます。

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土地を探している人も、土地を持っている人も、敷地と住まいの関係を学ぶ絶好の機会です。この授業を受ける前と受けた後では、家づくりが変わるかもしれません。ぜひ、ご参加ください。

岸 未希亜

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2017年04月27日

フォトコンテスト

全国で約300社が加盟しているフクビエアサイクルチェーンでは、毎年「エアサイクルの家・デザインフォトコンテスト」が実施されています。建築家・中西ヒロツグ氏を中心に審査が行われ、総合部門、外観部門、内観部門の各賞が発表されます。その中で金賞に相当するのは、総合部門の最優秀賞です。

古い話で恐縮ですが、2009年度は当社コンセプトハウスが最優秀賞を受賞。ちなみに当時は完成したばかりだったので、プロの写真ではなく、私が撮影した拙い写真で応募しました。

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翌2010年度は、神奈川エコハウス設計施工の「3つのスタディをもつ家(鎌倉市)」が最優秀賞。

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2011年度は、アースデザインオフィス設計・サン住宅施工の「太陽と風と共に暮らす家(浜松市)」が最優秀賞でした。

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応募者は別なのですが、設計としては実質3年連続の受賞となったため、以降は当社に対する審査基準が厳しくなったとか(笑)。それだけが理由ではないでしょうが、ここ4年間は出品した住宅が最優秀賞に届かなかったので、特にブログで紹介することもありませんでした。

そして迎えた今年(2016年度)の結果発表。最優秀賞は早川工務店施工の「ペニンシュラリビングの家(多治見市)」が受賞しました。設計はアースデザインオフィス(神奈川エコハウス)です。

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この住宅については、昨秋のブログで紹介していますので、詳しくはそちらをご覧ください。また、エアサイクルニュースという広報誌の裏面に、次のような中西ヒロツグ氏の講評が載っていたので、転載します。

「建物はシンプルな切妻屋根を組み合わせた、端正な佇まいの住まいです。写真を見た瞬間、神奈川エコハウス様のコンセプトハウスを連想させたので、もしやと思ったらやはり岸さんの設計でしたね(笑)。ただ岸さんのデザインに比べて良い意味で「ゆるく」感じるのは、早川工務店様の個性が入っているようで、その点に好感を持ちました。
プランは周囲からのプライバシーを確保するため、南側の庭を囲むように下屋を組み合わせ、屋根が取り付く部分を吹抜けとすることで、自然光が奥まで届く仕掛けとなっています。単純に考えるとL型プランになりそうなところを、ペニンシュラ(T型)プランにすることで、キッチンとのつながりが豊かになり、LDやスタディコーナーの開放感を生み出しています。
外部に使われている檜材は木目も美しく、塗り壁と羽目板との切り替えや、下端を水切り無しで納めているところにもデザインへのこだわりが感じられたため、最優秀賞に推薦しました。」

早川工務店(多治見市)とのコラボで建てた住宅は、これまでに6棟ありますが、こうして評価していただけると素直に嬉しいですし、早川工務店やお施主様にも喜んでいただけて良かったと思います。
一方で、神奈川エコハウスの応募作品2点も入選しました。「とっておきのキッチンを見せない家(藤沢市)」が総合部門・優秀賞、「総2階スタンダードモデルの家(平塚市)」が内観部門・優秀賞です。

phocon166.jpg とっておきのキッチンを見せない家
phocon167.jpg 総2階スタンダードモデルの家

来年も2~3点を応募予定ですが、ブログで紹介しなかった時は・・・暗黙の了解ということで(笑)

岸 未希亜

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2017年03月28日

エアサイクルの家 木-Lism

新シリーズ「木-Lism」については、DMで紹介した程度で、まだまだ告知が足りていませんので、この場を借りて少し解説します。耳慣れない響きなので、「木-Lismって何だ?」と思われた方も多いと思いますが、先月のブログ「エアサイクル視察研修」で紹介した通り、フクビ化学工業が企画し、アースデザインオフィスで設計したレディ・メイド住宅です。
エアサイクルのHPに掲載するため、先日ちょうど取材を受けたところです。

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フクビエアサイクルチェーンに加盟している工務店は、全国に約300社あります。新築住宅を受注するのが難しい時代になっているので、工務店にとっては、今まで以上に設計力が求められる場面が増えていますし、エアサイクル住宅の施工棟数も延び悩んでいるのが現状です。また、一棟一棟違った注文住宅ではエアサイクルの効果を数値化しにくい、という意見もありました。そうした各社の想いを形にしたものが、この「木-Lism」です。

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住まいを考えるにあたっての理想的な姿は、その土地、そこに住む人に合わせたオーダーメイドだと思います。ところがオーダーメイドに加えて、素材や造りにしっかり手をかけると、どうしても低価格で提供することは難しくなります。洋服や靴、食品などを思い浮かべれば分かりやすいですが、私たちの日常生活は、安いモノと良いけれど高いモノとの狭間で揺れ動くことが多いのではないでしょうか。

「衣・食・住」の中で住宅は、「衣・食」に比べて断然金額が大きくなるため、理想を追求するのが容易ではありません。しかし、簡単に買い替えることができないからこそ、良いモノを選びたいものです。

そこで「木-Lism」をお勧めします。この家は設計が完了した「既製品」のため、間取りや形は自由になりませんが、構造や基本性能は確かですし、注文住宅と同じように、地域の職人が地域の材料に手をかけて造ります。また、エアサイクル工法によって暖冷房の負担が軽減され、快適性も向上し、木材が乾燥して長持ちします。その上で、仕上げを選んだり、食器棚・テレビ台・本棚・洗面台等の造り付け家具を加えることで、自分たちの好みにカスタマイズできる住宅です。

kiLism3.jpg 撮影:山田新治郎
kiLism4.jpg 撮影:山田新治郎

上は「木-Lism 第一号」の写真です。これは群馬県の会社が建てた住宅のため、当社が造る場合と仕上げ等が少し違いますが、間取りや空間は正にこのままです。
万能な間取りというのは無いので、もし間取りが気に入らなければ、「ごめんなさい」と言うしかありませんが、多様な地域、多くの工務店、多くの建て主に「選んでもらえる」ことを目指しています。そのためには対象をある程度絞る必要があるので、「子育てのある家」という括りで考えました。

子供のいないご夫婦、子供が巣立ったご夫婦、社会人になった「大人」と暮らすご夫婦など、「子育てのない家」には様々なケースがあり、暮らし方も十人十色と言えます。それと比べれば、「子育てのある家」は比較的似たようなライフスタイルと捉えることが可能で、最大公約数的な間取りも十分に成り立ちます。子育て家族にとって大切な、親子のコミュニケーションが図りやすい、そんな間取りを形にしました。

kiLism5.jpg 撮影:山田新治郎

間取りは大別すると2種類で、和室のある31.75坪の住宅と、和室のない31.0坪の住宅です。バルコニーの有無や、玄関が北西、南西、北東、南東の4パターンある等、合計40プランのバリエーションに展開するので、自分の敷地に合ったお気に入りのプランが見つかるかもしれません。

実例写真の住宅は、残念ながら簡単に見に行くことはできません。そこで、最初に建てていただく方には、期間限定モデルハウスとして1ヶ月間お貸しいただく他、3棟目、4棟目が完成するまでは、入居後にも時々見せていただく予定です。
そのお礼として、先着2組限定ですが、キャンペーン特別価格で提供することにしました。この面積、この仕様では破格のお値段となっていますので、興味のある方は詳細をお問い合わせください。

岸 未希亜

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2017年03月07日

お住まい拝見

今週末に開催される「住まいの教室 第6回」は、実際に生活している住まいを拝見する「オーナー住居訪問ツアー」です。完成見学会とは異なり、「暮らし」を覗くことができると同時に、建て主の話を聞くことができるのも醍醐味です。

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当社で家を建てるお客様の多くは、コンセプトハウスを気に入ってくださり、柱や梁を現わした真壁造りの家に共感を持ってくださいますが、今回お伺いする2軒のオーナーはちょっと違っていました。どちらも建物のイメージがしっかり出来上がっていて、イメージ写真をコラージュした要望書を作成されていたのです。

最初に見学する「鶴見区・D邸」は、間もなく築6年になります。竣工は2011年ですが、当社に初めてお越しいただいたのは2007年で、住宅展示場に構えていた初代のモデルハウスに来ていただいたそうです。私はまだ入社していませんでした。そして、本社の隣に現在のコンセプトハウスを建設中の2009年に再訪され、入社間もなかった私が担当になって計画が始まりました。
私がこれまで担当させていただいたお施主様の中では、最も古くからのお付き合いになります(建物が竣工したのは9番目)。その時にD様が用意していた要望ファイルがこれです。

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要望は僅かに5項目で、イメージの伝え方も上手。設計事務所から移って来たばかりの私は、まだ工務店に来るお客様の傾向も分かっていませんでしたが、この要望ファイルを見た時、「設計事務所に設計を依頼するようなお客様がいる」ことに驚きを覚えました。7年以上前のことですが、昨日のことのように思い出されます。

間取りの要望は、同居する高齢のお父様の部屋、息子が結婚しても一緒に生活できる部屋、陶芸のためのアトリエ、そして将来、自宅をカフェにできるような空間でした。道路から一層分も高い敷地を生かして地下を造る案も考えましたが、最終的にLDKをカフェに転用できる2階建て案に落ち着きました。

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室内は、中心の丸柱を除いた全ての柱を隠し、床材にはアジアンウォールナットを使い、枠や木製建具を濃色に塗装して、「白い壁とアンティークブラウン」の家が出来上がりました。外観も和を感じさせないよう、方形屋根(正方形平面+寄棟)にしています。
初代のモデルハウスは、コンセプトハウス以上に和風の雰囲気が濃厚でしたが、D様が当社を選んで家を建てられた理由が気になりますね。ぜひ、ご自身で聞いてみてください。

次に見学する「緑区・O邸」は、今年の7月で築5年になります。入社から1年半以上が経過しており、私にとって節目となる20組目のお施主様でした。ちょうど前述のD邸が完成した頃に来ていただいたので、見学会にも参加されています。そのO様が用意していた要望書は、これまた秀逸でした。

それは、「付かず離れずの、ほどよい距離感をたもてる家」というテーマに沿ったストーリー、家族の暮らし方、要望が整理してまとめられ、イメージ写真がコラージュされている「おうち計画書」です。

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写真はどれもすっきりとした大壁の空間で、中には雑誌で見たことのある写真もあったので、その会社に頼むことも考えられたと思います。しかし、それを神奈川エコハウスに依頼してくださるということで、建築家魂を喚起された記憶が甦ります(笑)

間取りについては、工事費を抑えるために総2階に近い建物を想定しながら、テーマに則って、子育て家族にとって理想的な間取りを考えました。
住宅は2階よりも1階の面積が大きくなるのが自然なので、「総2階」の家は2階のスペースが余ります。そこで洗面室と浴室を2階に上げることで、上下階のバランスを取り、玄関と玄関収納部分を付け加えました。

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O邸は、先日発表した「木-Lism」の原型となった間取りでもあります。「木-Lism」は水回りが1階にある等、違う所もあるのですが、LDKのイメージや吹抜に面したスタディコーナーのイメージは、正にO邸から持って来たものです。建て主や敷地に合わせて一つ一つ考えることも大切なのですが、理想的な間取りというのは普遍性があり、繰り返しても色あせないものだと思います。
この家は「外周大壁」ということで、柱や梁も控えめに見せていますが、アクセントカラーに塗った壁があったり、北欧の家具や照明が映えるモダンな空間になっている点も見どころです。

モダンなデザインが好きな方、お施主様の話を聞いてみたい方、もちろん、それ以外の方の参加もお待ちしています。

岸 未希亜

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2017年02月22日

鎌倉K邸 完成見学会(後篇)

今週末に見学会を開催する「鎌倉市K邸」の見どころを紹介します。この住宅は今年の初めにも見学会を行っていますが、1月中旬に外構も完了し、晴れて2度目のお披露目となります。

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昨年末のブログで見どころをお伝えした通り、美術大学を卒業しているご主人のデザイン・色彩感覚と、建築家の中村好文さんの設計に好感を抱いていた奥様の想いを受けて生まれた住宅です。

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中村好文さんは「普通のいい家をつくる」と評されるような「建築家」らしくない建築家です。建築家住宅は、とかくデザインが主張し過ぎて嫌味になりがちなのですが、中村さんの設計する住宅は、絶妙なさじ加減で何気ないデザインに見える点が大きな魅力です。住まい手に「緊張」を強いることがない、優しいデザインの住宅だと思います。今回は中村さんの生み出す空間や、遊び心を意識しながら設計しました。

玄関の土間から続く玄関ポーチ、アプローチには大谷石を使いました。風化しやすい柔らかい石ですが、独特の風合いや温かみがあって、この家の雰囲気にぴったりです。

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また、前回は無かったダイニングのペンダント照明が下がっています。お勧めのインテリアショップで購入したシンプルなデザインの器具と、吹抜けに浮いている照明の吊り下げ方も見どころの一つです。
柱や梁を見せない代わりに、主要な天井に杉板を張っているため、床の桧フローリングと併せて木質感も十分に感じられますし、何と言っても無垢の木を使った床・天井と、白い壁のコントラストが美しいお住まいです。

岸 未希亜

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