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2023.10.11 / 建築と住まいの話

茅ヶ崎T邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「茅ヶ崎市T邸」の見どころを紹介します。

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敷地は郊外にあって、実家の広い敷地を一部切り取る形になっています。敷地に余裕があるため、北側接道でもカーポートの配置は苦になりませんが、準防火地域の延焼ラインを意識して建物を配置することで、防火サッシは可能な限り減らすことができました。

それでは、この家の特徴を3つに絞ってお伝えます。
一つ目は、2階が小さく1階が大きい家の利点として、下屋が有効に機能していることです。

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2階の面積は吹抜を含めて13.5坪なので、総2階にすれば27.0坪とやや小さめです。しかし1階は約23.4坪あって、下屋の大きさだけで10坪もあります。これだけあれば、下屋の付け方で間取りや外観は大きく左右される訳で、総2階の家を設計するのとは違う難しさと楽しさがあります。

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まず、西側隣家が比較的近いため、リビング・ダイニングへの視線を遮るように西側の下屋を南側に出しました。この突き出した部分を和室にしてL型の縁側(デッキ)でつないだので、リビングと和室はデッキを介して緩やかに繋がります。
また、2階部分の下にLDKを全て入れると希望より窮屈になってしまうため、下屋としてキッチンを東側に出しました。それによってリビング・ダイニングは16帖の広さが確保でき、下屋の屋根が玄関前まで延びることで、雨に濡れない玄関ポーチを造っています。

二つ目は、洗濯動線の集約と将来の暮らしを見越した間取りです。

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新型コロナの感染で玄関近くに洗面台をつくるのが流行っていますが、この家はそうしていません。重視したのは、高齢になったら1階だけで生活できるようにすること。そのため、将来の寝室となる和室の近くにトイレ、洗面室、浴室をまとめ、短い動線で済むようにしました。
また、洗面室と分けて作業台のある洗濯室を造り、「洗濯→室内干し→たたむ」の作業を移動なく行えます。さらに隣にウォークインクローゼットを設けたので、「たたむ→しまう」の動線も最短。和室とウォークインクローゼットも近いので、20年後も安心して暮らせるでしょう。

三つ目は、暖房を床下から壁の中や天井裏に回す「Air With(エアウィズ)」の採用です。

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夏は壁体内や小屋裏の温められた空気を排出し、冬は温かい空気を循環させるのがエアサイクルの家です。エアウィズは、床下に放熱器を置いて、床下からエアサイクル層を暖房するという仕組み。室内の空気を直に暖房する訳ではありませんが、床面、壁面、天井面からの輻射熱で建物全体を暖めます。
当社では初採用ですが、エアサイクル加盟工務店での実績も十分あるので、期待いっぱいの全館輻射暖房です。当日も気温が低ければ、暖かさを体感できると思います。

岸 未希亜

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