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2023.12.21 / 建築と住まいの話

藤沢K邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「藤沢市K邸」の見どころを紹介します。

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敷地は坂の途中にあって道路より一段高く、方位が斜めに振れています。さらに南西側隣地が5mも低くて古い擁壁に支えられています。敷地形状こそ長方形に近い台形ですが、非常に癖の多い条件でした。その一方で、南西側は5mも下がって広い畑になっているため、視界が開けて開放感があります。

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建物は下屋のある2階建てですが、総2階部分は四角形ではなく、西側が凸部となった軽いL字型。そして道路側に下屋が付くため、道路から見ると化粧野地の切妻屋根が上下に並んだ和の佇まいです。さらに目隠しの竪格子が玄関前にあることや、木部塗装を無色のクリヤ塗装にしたため、杉板の杢目がハッキリしていて、建て主の望む「和風」感がより強くなりました。

この家の特徴の一つ目は、洗濯動線の集約と裏動線を設けた間取りです。

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共働きで時間のないご夫婦であれば、洗濯動線はコンパクトにしたいですね。洗面台を外に出すことで、洗濯脱衣室には洗濯機と乾燥機(乾太くん)を並べ、室内物干金物も設置します。さらに隣にウォークインクローゼット(ファミクロ)を設けたので、「たたむ→しまう」の動線も最短。入浴の際に着替えを用意するのも楽です。そして、玄関収納、脱衣室、ウォークインクローゼットを経てリビングに至る動線が、家族専用のサブ動線になっているのも便利です。

二つ目は、畳敷きのリビングと、こだわりを詰めたキッチンです。

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「暮らしの中に和を」ということで、リビングは座面の低いソファーを置く想定の畳敷きにしました。板張り天井が連続するダイニングとは一体感がありながら、少し凸部になっているので「たまり」があって寛げます。

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キッチン背面には全て抽斗にしたカウンター収納を造りました。目線の高さには収納を造らず、白い壁に窓と飾り棚が1枚あるだけ。広いカウンターは家電台としてだけでなく、配膳台としても使えます。パントリーはキッチンの奥に設け、冷蔵庫もそこに隠してあるので、とてもスッキリしています。床は、何かをこぼしても安心なタイル貼りにしました。

三つ目は、建て主が「和の家が好き」ということです。

外観については前述の通りですが、内部にも「和」の要素があります。天井を杉板張りにした真壁のリビング・ダイニングもそうですし、大磯砂利の洗い出し仕上げにした玄関土間もそうです。「お住まい拝見」で訪れた、鎌倉にある和風住宅も大いに参考にしました。

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そして一番のフォーカルポイントが、玄関に造った丸型のニッチ。小さな円形のニッチに違い棚を付け、霞雲がたなびく満月を表現しました。建て主は、違い棚に飾るモノを入れ替えて、お客様をお迎えすることを楽しみにしています。

岸 未希亜

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