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2024.02.14 / 建築と住まいの話

海老名S邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「海老名市S邸」の見どころを紹介します。

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親世帯が暮らす実家の敷地内に子世帯が家を新築する計画ですが、市街化調整区域のため、事前相談に始まって建築許可が出るまでに長い時間を要しました。ご実家の敷地は全体で360坪超の面積があり、主屋(両親が住む家)の他に、カーポートや平屋の古い家があります。この古い平屋を壊すとともに、敷地を分割して親子5人が暮らす2階建ての住宅を造りました。

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建て主は育ち盛りの子供がいるご家族。2階には寝室と子供部屋を作りますが、衣類収納や水回りが1階にあるので、2階に上がる時間は限られます。そのため、2階は吹抜を含めて12坪というコンパクトサイズにして、1階が22坪ある下屋の大きな家になりました。
1階南面は、下屋の屋根を延長して夏の日射遮蔽のための土庇を造り、西側に設けた物干デッキと屋外作業土間にも屋根を架けているので、建築面積としては27.5坪もあります。

室内は見どころが多いので、ランダムに紹介します。

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玄関は少し広めにして、造り付けの下足箱の隣に手洗いコーナーを設けました。
左側の引戸はLDKへの入口で、正面の引戸の先は家族共用のW.I.Cです。さらにその先には水回りが続く家族用のサブ動線になっているため、ここを抜けてお風呂に直行することもできます。

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家族スペースはデッキに面した南側にダイニング、その東側にリビング、その北に小上がりの畳座を配置し、畳座の襖を引込めば、全体で約23帖の広さがあります。

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目を惹くのは造り付けのソファーです。当社で採用するのは珍しいですが、家の一部になっているので、大きさも含めて空間にマッチしています。その隣にある小上がりの畳の間は、デスクカウンターの下で足を下ろせるようになっていて、子どもの勉強スペースとして最適です。襖を閉めれば客間にもなる畳の間は、遠い将来、夫婦の寝室になることも織り込み済みです。

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大工と家具職人の手による造作キッチンも見どころです。海外製の食洗機を導入し、面材をタモの無垢板で揃えました。背面収納も大工と家具職人の合作で、その一部にデスクカウンターを造り、ミセスコーナーとして活用します。

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ご主人からの要望は「外観・内装・空間」など多岐に渡りましたが、要約すると耐震性・断熱性・省エネ性を高めて「居心地の良い場所をつくる」こと。そして田園風景に馴染む家であることでした。耐震等級3、断熱性能はUa値0.41、暖房は床下エアコン、冷房はロフトエアコンの各1台とし、太陽光発電システムを載せたZEH住宅になっていて、性能・デザイン・住み心地が、高い次元でバランスの取れたお住まいです。

岸 未希亜

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