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2012.07.05 / よもやま話

EURO2012

「ユーロ」と言えば欧州連合が公式に採用している単一通貨のことですが、私のようなサッカー愛好家にとっては、UEFA(欧州サッカー連盟)主催のサッカー欧州選手権のことを先に連想します。今日は私の数少ない趣味の一つであるサッカーの話に、少々お付き合いください。

6/8に開幕したEURO2012は、7/1の決勝戦まで合計31試合が行われ、日本時間の深夜から早朝にテレビで放映されました。私も何度かライブで観戦したため、睡眠不足の日々を送ってしまいましたが、今週月曜も午前4時前に起きてテレビの前に陣取り、眠い目をこすりながら決勝の試合を見ました。

この大会はヨーロッパ各国による予選を勝ち抜いた16ヶ国が、4つのグループに分かれて予選を戦い、上位2チームずつ合計8チームが決勝トーナメントに進みます。決勝まで勝ち上がったのは、スペインとイタリアでした。

イタリアは、ワールドカップの優勝4回(1934,1938,1982,2006)、準優勝2回(1970,1994)という強豪国で、ワールドカップに複数回優勝しているのは他にブラジル、ドイツ、アルゼンチン、ウルグアイしかないため、常に一目置かれる伝統国ですが、ここ数年は低迷していたため下馬評は高くありませんでした。
しかし守備的な戦い方が伝統のイタリアは、ワールドカップ後に監督が代わって攻撃的なチームに生まれ変わり、今大会を通じて日本にいる私たちにもその魅力が十分に伝わってきました。その期待感が半分、判官びいきで不利な方を支持したい気持ちが半分で、私はイタリアを応援していました、

一方、スペインは4年前のユーロ2008で優勝、2年前のワールドカップ2010南アフリカ大会も優勝し、FIFA(国際サッカー連盟)ランキング1位に君臨する現在の最強国で、大会前から優勝候補の筆頭でした。
スペインのスタイルは、「バルセロナ」というクラブチームのスタイルを色濃く反映しているのですが、これがサッカーに関わる全ての人々を虜にするような見事なものなのです。

サッカーというスポーツは手を使ってはいけないため、バスケットボールなど他のボールゲームに比べると、どうしてもプレーの正確性で劣ります。
実際にプレーしたことのある人なら分かると思いますが、パスが1メートルもずれてしまったり、相手が激しく詰めて来るとボールをキープすることもままならないのです。したがってサッカーは、ミスをいかに減らすか、相手のミスをいかに誘うか、という「ミス」を前提にしたスポーツだと言われてきました。
ところがスペインは、手で扱うように正確にボールを運ぶことができるので、ほとんどミスをしません。プレッシャーをかけてミスを誘うという定石が通じないスペインを相手にすると、バスケットボールやハンドボールの試合を見るように、相手は自陣に引いて守備を固めることが多くなります。
守備を固められると、実力差があってもなかなか得点できないのがサッカーというスポーツなのですが、スペインは針の穴を通すようなパスで多くのチャンスをつくり、勝利を手繰り寄せて来ました。

今大会の決勝も、イタリアが途中で10人になってしまったこともあり、スペインが4-0と大勝しました。ユーロ連覇だけでなく、ワールドカップを含めた主要大会3連覇の偉業は今後破られることがないでしょう。

spain08-10.jpg

次のワールドカップ(2014ブラジル)では、打倒スペインを合言葉にした各国の挑戦を受ける立場ですが、開催国ブラジルとの対戦が楽しみです。

ブラジルワールドカップといえば、先日行われたアジア最終予選はご覧になりましたか?日本代表の試合となれば、普段はあまりサッカーを見ない方々もテレビの前で熱くなると思います。
次の試合はホームで行われる9月11日のイラク戦なので、
私も寝不足の心配は無さそうです。

岸 未希亜

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