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2024.02.01 / 建築と住まいの話

エアウィズ体感会

つい先日、家づくりを検討中のお客様を集めて、実際に暮らしている家を訪ねての「エアウィズ体感会」を行いました。
完成見学会でも建物はしっかり見ていただけますが、残念ながら外構が完成していないことが多いため、昨年10月の完成見学会にも参加されたお客様にとっては、出来ていなかった外構・庭にも興味津々で、まずは庭を見るために南側に回り込みました。

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また見学会と違って、住み始めた住宅には家具があり、壁や棚に飾り物が並び、室内の雰囲気も非常に良くなります。暮らしのある家を訪ねる「お住まい拝見」は年に何度か行っていますが、やはり建て主の話が聞けるのも大きな魅力で、参加者は色々と質問をしていました。

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当社が30年以上前から採用している「エアサイクルの家」は、太陽熱や地熱という自然のチカラを最大限に利用したパッシブ工法の家です。夏は壁体内や小屋裏の温められた空気を排出することで室温を下げ、冬は日射熱や生活熱などの温かい空気をエアサイクル層に閉じ込めることで室温を保つ仕組みです。

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窓を開けて室内に風を入れると、断熱・気密性能は失われることになりますが、エアサイクル層の空気が排熱したり保温効果を発揮するので、積極的に窓を開けて暮らしたい人にはお勧めの工法です。その上、壁体内と小屋裏の構造部材が動く空気に触れるため、木が乾燥して長持ちすることも大きなメリットです。

エアサイクルの構造・性能(エアサイクルHPより)

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「Air With(エアウィズ)」とは、エアサイクル住宅の床下暖房システムの名称です。床下に設置する放熱器に40-50℃の温水を通して床下を暖め、エアサイクル層を通してその熱を建物全体に回す全館輻射暖房になっています。室内の空気を直に暖房する訳ではありませんが、床面、壁面、天井面からの輻射熱で家全体を暖めます。

全館輻射暖房「Air With」(エアサイクルHPより)

この日の午前10時頃の気温は9度でしたが、家の中はかなり暖かくて皆さん驚いていました。ただし、1階南面の窓、吹抜(南面)の窓からしっかり日射取得があるため、晴れているとエアウィズを稼働させなくても暖かいとか(笑)

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特に前の日に晴れて家が暖まっていれば、翌朝もそれほど室温は下がらず、18~19度ぐらいあるそうです。そして午後には23~24度ぐらいになり、窓を開けて室温調節する日もあるとのこと。エアウィズを稼働させた場合は床面が22度ぐらいになり、足裏が床暖房のような暖かさを感じられる他、洗面所やトイレ、収納室など、日射取得のない部屋(場所)も寒くないのが良いそうです。

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床下がどうなっているのか見るため、床下点検口を開けてもらって、参加者が床下を覗きました。床下はかなり暖かくなっていて、この暖気がエアサイクル層へ広がっていく訳です。
建て主の話を聞いて、改めて日当たり(冬の日射取得)の大切さを感じつつ、家の床下、壁の中、天井裏を暖房するエアウィズの心地よさも知ることができました。

岸 未希亜

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